神経内科専門医がわかりやすく解説!頭痛は何科を受診すればいい?危険な頭痛の見分け方
頭痛は誰でも経験する身近な症状です。
風邪や寝不足、ストレスなどが原因のことも多く、ほとんどの頭痛は命に関わるものではありません。
しかし、中には脳出血やくも膜下出血など、緊急治療が必要な病気が隠れていることもあります。
この記事では、頭痛の種類や特徴、病院を受診した方がよい頭痛について、神経内科専門医がわかりやすく解説します。
よくある頭痛の種類
緊張型頭痛
頭全体や後頭部、こめかみなどが締め付けられるように痛む頭痛です。
肩こりや首こり、長時間のパソコン作業、ストレス、眼精疲労などが原因となることがあります。
片頭痛のように発作的な痛みではなく、じわじわと持続することが特徴です。
吐き気を伴うことはありますが、実際に吐いてしまうことはまれです。
温めたり入浴したりすると楽になることが多く、日本人で最も多い頭痛です。
片頭痛
頭の片側(両側の場合もあります)がズキズキと脈打つように痛みます。
吐き気や嘔吐を伴うことがあり、光や音、においがつらく感じることもあります。
発作的に起こり、数時間から数日続くことがあります。
一部の方では、
- 目の前がキラキラする
- ギザギザした光が見える
などの前兆を伴うことがあります。
家族内に片頭痛の方がいることも多く、特に母親や姉妹にみられることがあります。
運動や入浴で悪化しやすく、暗い静かな場所で休んだり眠ったりすると改善することが少なくありません。
また、市販の頭痛薬を頻繁に使用すると、かえって頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」を起こすことがあります。
群発頭痛
片側の目の奥をえぐられるような非常に強い痛みが特徴です。
涙や鼻水、目の充血を伴うことがあります。
男性に多く、毎日ほぼ同じ時間帯に頭痛発作が繰り返されることがあります。
飲酒は発作を誘発することがあり、群発期にはワインやビールなどで症状が悪化することがあります。
頻度は高くありませんが、非常につらい頭痛です。
副鼻腔炎による頭痛
鼻づまりや黄色い鼻水を伴う頭痛です。
額や頬のあたりが重く痛み、下を向くと痛みが強くなることがあります。
風邪の後に続くことも多く、耳鼻咽喉科での診察が必要になる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群による頭痛
朝起きたときに頭痛がある場合は、睡眠時無呼吸症候群が関係していることがあります。
いびきや日中の眠気がある方は注意が必要です。
脳腫瘍による頭痛
脳腫瘍による頭痛は頻度としては多くありません。
ただし、
- 徐々に悪化する
- 朝方に強い
- 吐き気を伴う
- 突然の吐き気のない嘔吐を繰り返す
- 手足の麻痺やしびれを伴う
といった場合は注意が必要です。
危険な頭痛のサイン
次のような頭痛は早めの受診をおすすめします。
✅ 人生で経験したことがないほど突然強い頭痛
✅ 徐々に悪化していく頭痛
✅ 手足のしびれや麻痺を伴う
✅ ろれつが回らない
✅ 意識がもうろうとする
✅ けいれんを起こした
✅ 発熱や首の硬さを伴う
✅ 頭を強くぶつけた後に出現した頭痛や、頭痛が悪化してくる場合
特に突然発症する激しい頭痛は、くも膜下出血の可能性があるため救急受診が必要です。
頭痛は何科を受診すればいい?
繰り返す頭痛
片頭痛や緊張型頭痛が疑われる場合は、
- 脳神経内科
- 脳神経外科
の受診がおすすめです。
鼻症状を伴う頭痛
鼻づまりや黄色い鼻水がある場合は、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
突然の激しい頭痛
救急外来を受診してください。
頭痛があるとMRIは必要?
頭痛があるからといって、必ずしもMRIやCTが必要になるわけではありません。
頭痛の経過や症状、診察所見から危険な病気が疑われる場合に検査を行います。
一方で、
- いつもと違う頭痛
- 初めて経験する強い頭痛
- 神経症状を伴う頭痛
では、MRIやCTが必要になることがあります。
不安な場合は、まず医療機関で相談しましょう。
まとめ
頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛などの良性の頭痛です。
しかし、
- 突然の激しい頭痛
- いつもと違う頭痛
- 手足のしびれや麻痺を伴う頭痛
- 徐々に悪化する頭痛
には注意が必要です。
多くの場合は過度に心配する必要はありませんが、気になる症状がある場合は我慢せずに医療機関へ相談してください。
頭痛の種類について詳しく知りたい方へ
頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛のほか、動脈解離やくも膜下出血など注意が必要な病気による頭痛もあります。
どのような頭痛があるのか詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
