脳梗塞とは?症状・原因・治療をわかりやすく解説【神経内科専門医が解説】
脳梗塞は、脳の血管が詰まり、脳に十分な血液が届かなくなる病気です。
日本では寝たきりや介護が必要になる原因の一つであり、できるだけ早く治療を始めることが後遺症を減らすために重要です。
「手足が動かしにくい」「ろれつが回らない」「言葉が出ない」などの症状が突然現れた場合は、脳梗塞の可能性があります。
この記事では、脳梗塞の症状や原因、治療、予防についてわかりやすく解説します。
脳梗塞とは?
脳梗塞とは、脳の血管が血栓(血のかたまり)などで詰まり、脳細胞に酸素や栄養が届かなくなる病気です。
脳細胞は一度障害されると元に戻らないため、**「Time is Brain(時間は脳)」**と言われるほど、早期治療が重要です。
脳梗塞の主な症状
脳梗塞では次のような症状が突然現れます。
- 片方の手足に力が入らない
- 顔の片側が下がる
- 手足や顔のしびれ
- ろれつが回らない
- 言葉が出ない・話が理解できない
- 歩けない、ふらつく
- 視野が欠ける、突然見えにくくなる
痛みを伴わないことも多いため、「痛くないから大丈夫」と考えるのは危険です。
FASTでセルフチェック
脳梗塞が疑われるときは、「FAST」が役立ちます。
- F(Face):顔の片側が下がっていませんか?
- A(Arm):片方の腕が上がりませんか?
- S(Speech):ろれつが回らず、言葉がおかしくありませんか?
- T(Time):症状があれば、すぐに119番通報しましょう。
脳梗塞の原因
脳梗塞は大きく3つのタイプに分けられます。
- ラクナ梗塞
- アテローム血栓性脳梗塞
- 心原性脳塞栓症
また、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、心房細動などが発症リスクを高めます。
病院ではどんな検査をするの?
脳梗塞が疑われる場合には、次のような検査を行います。
- 神経診察
- 頭部CT
- 頭部MRI
- MRA
- 血液検査
- 心電図
- 必要に応じて心エコーや頸動脈エコー
発症直後はCTで異常が見つからないこともあるため、MRIが重要になることがあります。
脳梗塞の治療
発症して間もない場合には、
- t-PA(血栓を溶かす治療)
- 血栓回収療法(カテーテルで血栓を取り除く治療)
が行える場合があります。
その後は原因に応じて薬物療法やリハビリを行い、再発予防を続けていきます。
後遺症は残る?
脳梗塞では、
- 麻痺
- しびれ
- 言葉の障害
- 飲み込みの障害
- 歩行障害
- 記憶や注意力の低下
などが後遺症として残ることがあります。
一方で、早期治療とリハビリによって改善が期待できる場合も少なくありません。
脳梗塞を予防するには?
脳梗塞を予防するためには、
- 血圧をしっかり管理する
- 禁煙する
- 適度な運動を続ける
- 糖尿病や脂質異常症を治療する
- 心房細動があれば適切な治療を受ける
ことが大切です。
まとめ
脳梗塞は、一刻も早い治療が後遺症を減らすために重要な病気です。
突然、片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らない、言葉が出ないなどの症状が現れた場合は、様子を見ずに救急車を呼びましょう。
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